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日本産水草とクリプトコリネと

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現在、自宅で育てている唯一のクリプトです。
けっこういい場所に植えていたのですが、水槽の全体トリミングとともに
もう少し暗い場所に移動させました。バランサエ系なのでしょうが、
あまり大きくならず、葉色もダークグリーンでかっこいいと思うのですがどうでしょう?


ところで最近はブセファランドラが盛り上がってきてますね。
どんどんワイルド株が入ってきてますし、面白そうな種類も出てきてたりで。
自分も乗っておきたいところではあるのですが、やはり植えるところが、、。
そんなわけで最近はるーつさんの入荷情報を見ては、いいなぁと思っているだけになっています。
しかしこのようないい水草が最近まで知られていなかったというのも不思議ですね。
今までは水中で育つとは思われていなかったのでしょうか?

でも育ててみた感じとしてはアヌビアスナナと同じような雰囲気というか、
わりと暗い場所でも平気そうなので、意外に植える場所は選ばなさそうですよね。
もう少し今ある水草を整理して植えられる場所を作ってみようかな。

それにしてもワイルド株なんかはもう少し値段が高くてもいいと思うんですけどね。
普及に伴って値段が下がっていくのは仕方ないとしても・・。
クリプトもホシクサも最近は下火なので、
ブセファランドラが新たな火付け役になればいいですね。

シソクサ

モク取り2010・滋賀県編で採取した水草、シソクサ

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去年の8月下旬に採取してからずっと自宅の水槽で育てていますが、あまり調子は
上がってこないですね。そして同じ水槽で育てているサイコクヌカボのために
水換えサイクルを早くしようと思っているので、また調子が落ちそうです。
なので調子が落ちる前に画像を撮って記事にしておこうと思いまして本調子ではないですが、
アップしてみます。産地によっても育てやすい個体とそうでない個体があるんですかね?
この個体は特に難しい気がします。個人的にすごく好きな水草なんですが、
育成技術が足りていないのがなんとも、、。

このシソクサの自生地の画像です。

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ここの近辺の水田はマルバノサワトウガラシやミミカキグサなどがあるのですが、
シソクサは数がかなり少なくて3、4個体ぐらいしか見つけられませんでした。
同じリムノフィラ属のキクモはわりとどこにでもあるのですが、シソクサは
やはり自生が少ないので、見つけるとうれしくなります。


以前から自分の中で懸案になっていた図鑑的なページなんですが、
この連休でようやくフォーマットを作ることができました。
1ページずつHTMLでページを作っていく気力がなかったので、どうしようか
いろいろ悩んだんですが、結局ブログ形式にすることにしました。
ブログなら更新も楽ですし、これはこれでありかなと。

種名を学名メインにしているのは外国の人にも見やすいようにしたいと思い、
できるだけ日本語を使わないようにしてみました。
ページ名は日本水草図鑑の副題からもらいました。ちょっと内容に比べて大仰な
タイトルかもしれません。^^;
とりあえず直近で画像を撮っていた種類だけアップしています。
画像は基本的に日々草々に載せているものしか使っていないので目新しさは
ないと思いますが、またいい画像が撮れたらちくちく更新していこうと思います。

Aquatic Plants of Japan
http://aqua-volvox.tank.jp/APJ/index.php

イヌタヌキモ

東北関東大震災の被災地の一日も早い復興を願っています。
そして被災された方々が早く元の生活に戻れますように、、。

・・と、願っているだけでは何なので義援金も送ろうかなと思っています。
しかし原発は予断を許さない状況ですし、余震も東北はもちろん首都圏でも
頻発していますし、かなり不安な情勢ではありますね・・。

自分の生活にもかなり影響が、、。
計画停電の実施で水槽の保温が心配ですし、照明やCO2の添加もタイマー管理
しているので手動で時間を合わせなくてはいけません。
電車も運休になったり本数が減らされたりしていますね。取引先の会社も
休業したり、店も閉店時間が早くなっていたり、、等々。
コンビニやスーパーも全体的に品薄になっています。買占めだったり、被災地の
ほうに物資を回していたり、物流が滞っていたりと、理由は様々なのかもですが。
まあ今は状況的にいろいろと厳しいので多少の不便は我慢しないといけません。


モク取り2010・兵庫県編で採取した水草、イヌタヌキモ

採取後はかなりいい感じで生長していたのですが、晩秋頃から生長が止まり
殖芽の状態になっていたイヌタヌキモ。殖芽は浮いているものと沈んでいるものが
あり、殖芽のまま枯れてしまうのではないかと思っていたのですが、最近になって
新芽が出てきている殖芽を見つけたので写真を撮ってみました。

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手の平の上の茶色い球状のものが水槽でずっと浮いていた殖芽で、こちらのほうは
まだ芽は出てきていません。その下にある新芽が伸びてきているものが
水槽の底に沈んでいた殖芽で、もうかなり新芽が伸びていて球状の形が崩れています。

イヌタヌキモの現地画像はこれもまた撮っていたと思っていたのですが
撮っていなかったようなので、自生地の溜池の画像のみ載せておきます。

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ハタベカンガレイが自生していたのと同じ溜池です。自然度が高くて良い溜池ですね。
今後水槽内で生長してきたら、ちゃんとした画像を撮りたいと思います。

それにしても、3月になってやっと少し気温が上がってきたかなと思っていた矢先に
イヌタヌキモの殖芽も動き出すなんて、やはり体内時計のようなものがあるのでしょうか?
それとも外環境の微妙な変化を察知しているんですかね?同じような環境に自生する
ノタヌキモやフサタヌキモは殖芽も全く形成しないですし、水槽内で季節に関わりなく
育っているのを見るとなんだか不思議です。

オオハリイ その後

2月は忙しかったり、意欲の低下などで水槽もかなり放置してしまいました。
水槽崩壊まではさすがにならなかったのですが、ミズネコノオとサクラタデが
逝ってしまいました・・。

うーん、、なんというかコンスタントに気持ちを保ち続けるのって難しいですね。
一旦気持ちが離れると水槽を見たくなくなるのはなんなんでしょう?
最近は一年のうちに必ず数ヶ月こういう期間ができてしまいます。

まあそんな厳しい水槽環境にも耐えてくれる種類はありがたいなと思いますが。

↓去年の11月26日に紹介したオオハリイのその後です。

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前回の画像と違い、今度は何を撮った画像なのか分かりやすいかな?
放置していたにも関わらず、ハリイやオオハリイは草勢が変わりませんね。
かえって生長がよくなったような?コウガイゼキショウは結局水中化できなかったのですが、
それに比べるとハリイ類は水槽での水中生活にかなり適応しています。

この画像のオオハリイの後ろに見えているオグラコウホネも勢いがいいですね。
ちょっと増殖しすぎて他の水草の場所を侵食してきています。
一方、第一水槽のほうに植えていたサイコクヒメコウホネはがっつり勢いがなくなり
葉数も激減して調子がかなり落ちてしまいました。

ヌカボタデ

2006年10月28日のタデの画像を載せていた日記ですが、マツモムシさんから
ご指摘を頂きましたので訂正&追記をしておきました。
検索で直に飛んで来られる方もいるでしょうし間違っている可能性が高いものを
放置しておくのは良くない、、ということで。

代わりと言ってはなんですが、ヌカボタデについての記事をちゃんと書いていなかった
ので今回はヌカボタデの画像をまとめてアップしてみます。
ちなみに今回アップした画像の個体は大阪市立自然史博物館の学芸員の方に
同定して頂いたものです。


2007年に滋賀県の山間の溜池にちょっと気になるタデがあったので、
画像を撮って標本を作るために採取していました。そのときの画像です。

自生していた場所はこんなところ。時期は10月下旬です。

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ここは湿性植物が豊富でヌカボタデの他にもフトヒルムシロ、ミズユキノシタ、
ミズニラ、ホソバノヨツバムグラなどがあります。

しかし動物も豊富なようで、鹿でしょうか?けっこう食害されていて
ヌカボタデは水際に生えているものは丈の低いものばかりでした。
何かの骨が落ちていました・・。鹿?猪?

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藪に近い場所の個体はそこそこ丈が高くなっていました。
日がかなり落ちてきていて暗かったのであまりいい写真ではないですね・・。

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この日採取したものは持ち帰って乾燥標本にしました。
乾燥させる前に台紙に置いて撮影したものが下の画像です。

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やっぱり生植物のほうが全体の雰囲気などが分かりやすいですね。

そして今回改めて標本の種子の形状を確認してみました。花茎からばらけて落ちた
種子を集めたら35個あり、そのうちの22個が3稜あるもので13個がレンズ型の種子でした。
しかしどちらに含めるか形状の微妙な種子もけっこうあります。
種子の色味についてはサイコクヌカボとそれほど変わらないように思います。
黒というよりは茶色と言っていい色味です。

そしてこの個体を水槽で育成したのが下の画像。

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育成は難しいです。生長が遅いですし、すぐ花芽を出してきます。
この画像を撮ったときは一番うまく育てられていたときですね。

サイコクヌカボとの形状の違いですが、サイコクヌカボのほうが背丈が高く、
葉も細長くて全体的にスレンダーな感じがします。このように水上葉でも違いが
あるのですが、両者の水中葉を見比べるとさらに違いがはっきり分かります。


ということで今年はこの溜池にも行ってみたいですね。
もう少しいい画像を撮ってきたいと思いますが、花期に行くとなると10月下旬頃に
なるのでやはり難しいかもしれません。