2006年10月28日のタデの画像を載せていた日記ですが、マツモムシさんから
ご指摘を頂きましたので訂正&追記をしておきました。
検索で直に飛んで来られる方もいるでしょうし間違っている可能性が高いものを
放置しておくのは良くない、、ということで。
代わりと言ってはなんですが、ヌカボタデについての記事をちゃんと書いていなかった
ので今回はヌカボタデの画像をまとめてアップしてみます。
ちなみに今回アップした画像の個体は大阪市立自然史博物館の学芸員の方に
同定して頂いたものです。
2007年に滋賀県の山間の溜池にちょっと気になるタデがあったので、
画像を撮って標本を作るために採取していました。そのときの画像です。
自生していた場所はこんなところ。時期は10月下旬です。
ここは湿性植物が豊富でヌカボタデの他にもフトヒルムシロ、ミズユキノシタ、
ミズニラ、ホソバノヨツバムグラなどがあります。
しかし動物も豊富なようで、鹿でしょうか?けっこう食害されていて
ヌカボタデは水際に生えているものは丈の低いものばかりでした。
何かの骨が落ちていました・・。鹿?猪?
藪に近い場所の個体はそこそこ丈が高くなっていました。
日がかなり落ちてきていて暗かったのであまりいい写真ではないですね・・。
この日採取したものは持ち帰って乾燥標本にしました。
乾燥させる前に台紙に置いて撮影したものが下の画像です。
やっぱり生植物のほうが全体の雰囲気などが分かりやすいですね。
そして今回改めて標本の種子の形状を確認してみました。花茎からばらけて落ちた
種子を集めたら35個あり、そのうちの22個が3稜あるもので13個がレンズ型の種子でした。
しかしどちらに含めるか形状の微妙な種子もけっこうあります。
種子の色味についてはサイコクヌカボとそれほど変わらないように思います。
黒というよりは茶色と言っていい色味です。
そしてこの個体を水槽で育成したのが下の画像。
育成は難しいです。生長が遅いですし、すぐ花芽を出してきます。
この画像を撮ったときは一番うまく育てられていたときですね。
サイコクヌカボとの形状の違いですが、サイコクヌカボのほうが背丈が高く、
葉も細長くて全体的にスレンダーな感じがします。このように水上葉でも違いが
あるのですが、両者の水中葉を見比べるとさらに違いがはっきり分かります。
ということで今年はこの溜池にも行ってみたいですね。
もう少しいい画像を撮ってきたいと思いますが、花期に行くとなると10月下旬頃に
なるのでやはり難しいかもしれません。