記事一覧

寒枯れ藺

ファイル 32-1.jpg

実家の睡蓮鉢にカンガレイを植えていたのですが、帰省した折、その睡蓮鉢を覗いてみるとカンガレイの幼株がたくさん芽生えていました。その幼株の新芽は稜のある三角形の葉ではなくテープ状の線形葉だったので、水槽でも線形葉のまま育てられるかもと思い、その睡蓮鉢から幼株を何株か持ってきて水槽に植えていたのですが、展開してきた葉は稜のある三角形の葉でした。
やはりテープ状の線形葉はハタベカンガレイにしか現れない特徴なのですね。以前育てていたハタベカンガレイと思われる種は、水中葉は細いテープ状の葉で、株が充実して株分けができる頃になるとようやく稜のある三角形の葉を出してきました。ということで日本の湿生植物から削除していたハタベカンガレイの項目を復活させました。

先日水草研究会の会誌が届きました。会誌に載っていたフサモとオグラノフサモの雑種起源であるというハリマノフサモの記述が興味深かったです。察するに西南日本に自生しているとされていたフサモはほとんどがこのハリマノフサモだったということなのでしょうか?今号には殖芽などの種の特徴は載っていなかったので次号で詳しく載っているといいですね。
去年滋賀で見せて頂いたフサモも、もしかしたらこのハリマノフサモだったのかも。殖芽の形状がフサモと少し違うとのことでしたし・・。

それと、水草の写真を撮るときにレンズに偏光フィルターを付けると水面の反射がなくなるという話も目からウロコでした。今年はやはりデジ一が欲しい!(去年も言ってましたが・・。)

画像は現在水槽で育っているスズメハコベ。スズメハコベを最初にアクアリウムに導入した人は偉大だと思います。とってもアクアリウム向きの水草ですね。スズメハコベの根元付近に写っているハート型の葉は沖縄県産のヒメシロアサザ。ほとんど根しかないような状態から、やっと最近動きが出てきました。水槽で育てたというような話も聞いたことがないのですが、アサザのような感じで育てられるといいですね。

なんかの稚魚

ファイル 31-1.jpg

先日、以前から行ってみたいな~と思っていたフィードオンさんに行ってきました!店内は思っていたよりも狭かったですが、水草、小型美魚、モモンガ(?)の品揃えが良くて思わず長居したくなるようなお店でした。パンタナルシャジクモ(シャジクモという名前が付いてますが、形態からフラスコモの仲間だと思います)がきれいに育っていたので購入。シャジクモ類をお店で買うのは初めてですね。あとバコパsp.ギニアという不思議な感じの水草も買いました。バコパという名前ですが、リムノフィラっぽいです。水草などはそれほど買わない予定だったのですが、気がついたらけっこういろいろ買ってしまった・・。
帰宅してから買ってきた水草をバットに入れてコケチェックをしていたら、なんかの稚魚が入ってました!びっくり。今までいろいろなお店で水草を買ってきましたが、さすがに稚魚入りというのは初めて。この稚魚ですが、なんとなくグッピーの稚魚っぽい気がします。エンドラーズのオスだといいな。

一ヶ月ほど前から、こまめに水換えをするようにしているのですが、殖芽を作り生長が止まってしまっていたフサモorオグラノフサモ?が新芽を伸ばしてきて生長を始めています。やはり水の入れ替えがないと休眠期に入ってしまう水草もあるのですね。ヤナギタデとエムヌカボの花芽形成も、水が古くなったからというのが原因の一つとしてあるのかもしれません。

画像は現在水槽内で育っているスブタ。兵庫の水田の端一面に茂っていた群落から数株持ってきました。種子の形状もその時確認していますが、写真を撮れなかったので今度種子ができたら撮ってみたいです。

復刊ドットコムで日本水生植物図鑑の予約の受付が開始された模様。
http://blog.book-ing.co.jp/fukkanrepo/2007/01/post_e9a7.html
予約数が200に達したら晴れて復刊とあいなるようでございます。ご興味のある方はぜひ予約されてはいかがでしょうか。私も予約しましたー。ということで、水草キチは今のうちにお金貯めておきませう。

タデ近況 1月8日

ファイル 30-1.jpg

画像は最近のエムヌカボ。どうも微妙に花芽が出てきていたりしてあまり調子が良くないです。でもがっつり枯れてしまうわけでもなく、急に脇芽が出てきて生長したりします。未だにコツの掴めないタデです。シロバナサクラタデ(兵庫県産)は完全に枯れてしまったと思っていたのですが、あきらめずにずっと植えっぱなしにしておいたら節間から水中葉が出てきました。ヤナギタデはほぼ完全に生長が止まり枯れてしまったものが多いです。ここからの復活は厳しそう。
あと東京産のヤナギモも生長が止まり頂芽が殖芽状になって枯れてしまいました。でもこの殖芽状の頂芽を底床に植えれば復活することがあるので、頂芽だけ残して底床に植え直しました。

10月8日の日記で書いた東京産のフサモかも?と思っていた水草ですが、水槽内でも問題なく生長していますし、外のプランターに植えた個体も殖芽は作っていないようですし、どうやらホザキノフサモのようです。一方、IFCさんで購入したオグラノフサモと自分で採集してきたオグラノフサモorフサモ?はがっつり生長が止まってしまって殖芽のようなものを形成しています。やはり生育の挙動が全然違いますね。

そして二ヶ月以上ちゃんとした水換えをさぼっていたので調子を崩している水草が多いです。もう少し水換えを頻繁に行って水草の新陳代謝を促したいところです。

以前の日記でも書きましたが兵庫で採集してきたスブタがすごくいい感じに育ってます。このまま周年栽培できるように水槽に馴化してくれるといいのですが・・。しかし予想としては初夏ごろ花芽を付けて枯れるでしょう。ヤナギスブタなどがもろにこういった挙動なので。おそらく日本のブリクサは体内時計が一年しか持たないようにできているのだと思います。

台湾水草本

ファイル 29-1.jpg

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
実は年末年始は台湾に行ってました。採集旅行などではまったくなく、ただのツアー(家族旅行)だったのですが、まあ楽しかったです。しかしスケジュールがきっちりしていて自由時間がほとんどなかったので、自然を観察する機会もほとんどなくて、その点は辛いものがありました。(そういうツアーだったので仕方ないのですが・・)
画像は数少ない自由時間で行った本屋さんで買ってきた水草本です。左の本はアクアリウムで使われる水草を中心に紹介した本で、水草を使った料理やインテリアとして水草を活用する方法などが書いてあります。右の本はわりと本格的な水草図鑑で、台湾に自生する水草のことが書いてあります。しかしこの本は学名が載っているのはいいのですが、肝心なところでsp扱いの種類があったりしてがっかり。ちなみに地圖とは地図のこと。
それと台湾は日本語もかなり入っていて街中でも普通に日本語を見かけます。本も日本のものをそのまま(日本語のままで)売っているのを多く見かけました。あと、アクアリウムで楽しむ水草図鑑の翻訳本も発見しました。500種のはずが、なぜか600種になってましたけど・・。

そういえば2006年のADAレイアウトコンテストで優勝したのも台湾の人でしたし(出品者数も日本に次いで二番目に多いのだ)台湾の水草シーンもなかなか面白そうなんじゃないかな、と思いました。今回買ってきた台湾の水草本ですが、また時間ができたら詳しく紹介したいと思います。

タデ近況 11月25日

ファイル 28-1.jpg

最近のタデの近況です。
ヤナギタデはどうやら水草力がなくなったようで、生長が止まり花芽を付けてしまっています。エムヌカボも少し前に花芽を上げてきていたのですが、慌てて花芽だけ切り取ったらまた最近持ち直してきたような気もします。しかし生長がとても遅いタデなので、順調なのかどうなのかさっぱり分かりません。ソンシタデ、シロバナは順調。ホソバノウナギツカミは一本だけ兵庫から持ってきていたのですが、ちょっと逝きそう。
タデのために照明時間を短くしていたわけですが、やはり花芽は上がってきてしまいますね。照明時間も水温も一定なのになぜなんでしょうね?もっと微妙な環境の差を感じるセンサーでもあるのか(例えば底床の温度とか)、それとも体内時計のようなものがあるのでしょうか。

あと、兵庫で採ってきたスブタが意外に頑張ってます。すぐに枯れてしまうかと思っていたのですが(でも花芽は出ている)

画像はニオイタデ。最初はネバリタデという名前のタデかと思ったのですが(茎に毛が生えていてネバネバしているので)ニオイタデというタデみたいです。茎のネバネバにガムのような芳香がある、かなり不思議なタデ。