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オオハリイ その後

2月は忙しかったり、意欲の低下などで水槽もかなり放置してしまいました。
水槽崩壊まではさすがにならなかったのですが、ミズネコノオとサクラタデが
逝ってしまいました・・。

うーん、、なんというかコンスタントに気持ちを保ち続けるのって難しいですね。
一旦気持ちが離れると水槽を見たくなくなるのはなんなんでしょう?
最近は一年のうちに必ず数ヶ月こういう期間ができてしまいます。

まあそんな厳しい水槽環境にも耐えてくれる種類はありがたいなと思いますが。

↓去年の11月26日に紹介したオオハリイのその後です。

ファイル 152-1.jpg

前回の画像と違い、今度は何を撮った画像なのか分かりやすいかな?
放置していたにも関わらず、ハリイやオオハリイは草勢が変わりませんね。
かえって生長がよくなったような?コウガイゼキショウは結局水中化できなかったのですが、
それに比べるとハリイ類は水槽での水中生活にかなり適応しています。

この画像のオオハリイの後ろに見えているオグラコウホネも勢いがいいですね。
ちょっと増殖しすぎて他の水草の場所を侵食してきています。
一方、第一水槽のほうに植えていたサイコクヒメコウホネはがっつり勢いがなくなり
葉数も激減して調子がかなり落ちてしまいました。

ヌカボタデ

2006年10月28日のタデの画像を載せていた日記ですが、マツモムシさんから
ご指摘を頂きましたので訂正&追記をしておきました。
検索で直に飛んで来られる方もいるでしょうし間違っている可能性が高いものを
放置しておくのは良くない、、ということで。

代わりと言ってはなんですが、ヌカボタデについての記事をちゃんと書いていなかった
ので今回はヌカボタデの画像をまとめてアップしてみます。
ちなみに今回アップした画像の個体は大阪市立自然史博物館の学芸員の方に
同定して頂いたものです。


2007年に滋賀県の山間の溜池にちょっと気になるタデがあったので、
画像を撮って標本を作るために採取していました。そのときの画像です。

自生していた場所はこんなところ。時期は10月下旬です。

ファイル 151-1.jpg

ここは湿性植物が豊富でヌカボタデの他にもフトヒルムシロ、ミズユキノシタ、
ミズニラ、ホソバノヨツバムグラなどがあります。

しかし動物も豊富なようで、鹿でしょうか?けっこう食害されていて
ヌカボタデは水際に生えているものは丈の低いものばかりでした。
何かの骨が落ちていました・・。鹿?猪?

ファイル 151-2.jpg

藪に近い場所の個体はそこそこ丈が高くなっていました。
日がかなり落ちてきていて暗かったのであまりいい写真ではないですね・・。

ファイル 151-3.jpg

この日採取したものは持ち帰って乾燥標本にしました。
乾燥させる前に台紙に置いて撮影したものが下の画像です。

ファイル 151-4.jpg

やっぱり生植物のほうが全体の雰囲気などが分かりやすいですね。

そして今回改めて標本の種子の形状を確認してみました。花茎からばらけて落ちた
種子を集めたら35個あり、そのうちの22個が3稜あるもので13個がレンズ型の種子でした。
しかしどちらに含めるか形状の微妙な種子もけっこうあります。
種子の色味についてはサイコクヌカボとそれほど変わらないように思います。
黒というよりは茶色と言っていい色味です。

そしてこの個体を水槽で育成したのが下の画像。

ファイル 151-5.jpg

育成は難しいです。生長が遅いですし、すぐ花芽を出してきます。
この画像を撮ったときは一番うまく育てられていたときですね。

サイコクヌカボとの形状の違いですが、サイコクヌカボのほうが背丈が高く、
葉も細長くて全体的にスレンダーな感じがします。このように水上葉でも違いが
あるのですが、両者の水中葉を見比べるとさらに違いがはっきり分かります。


ということで今年はこの溜池にも行ってみたいですね。
もう少しいい画像を撮ってきたいと思いますが、花期に行くとなると10月下旬頃に
なるのでやはり難しいかもしれません。

ホソバノウナギツカミ

モク取り2010・滋賀県編で採取した水草、ホソバノウナギツカミ

ファイル 150-1.jpg

日本産の水生タデの中でも特に水を好む、優良タデのホソバノウナギツカミ。
この個体はサクラタデとシロバナサクラタデを採取したのと同じ場所のもの。
採取したものは水上葉で水草っぽい雰囲気のないものだったのですが、
すんなりと水中葉に移行してくれるのはうれしいですね。
そしてサイコクヌカボやヤナギタデ、アオヒメタデとは違い、花芽は全く出しません。

水生タデの中ではわりと一般的な種なのであまり気合を入れて育成することも
ないのですが、そのせいもあっていい画像が撮れていませんでした。
といっても今回の画像もあまりいい画像ではないですね。
やっぱりもう少し水槽の中央に植えないといけないのですが、中央に植えたい水草が
他にもたくさんあるのでなかなか難しいです。


今日は第二水槽の大規模トリミングが完了。
シソクサは峠を越えたと思っていたのですが、サイコクヌカボのために週一で水換えを
していたら、今度はシソクサの調子が落ちてきてしまいました。
で、しばらく水換えをせずに様子を見ていたらシソクサの調子は上がってきたのですが、
今度はサイコクヌカボに花芽ががっつり付いてきてしまい、痛し痒しといった感じに(´д`)

ハリイ(オオハリイ?)とイトモは導入時はあまり期待していなかったのですが、
意外にも優良な水槽水草になっています。ハリイは前景に植えた子株のほうも生長して
水面に出た桿から子株を形成するまでになりました。
イトモはランナーで底床中を這っていろいろなところから新芽を出してきています。

ヒロハノセンニンモ

モク取り2010・滋賀県編で採取した水草、ヒロハノセンニンモ

ファイル 149-1.jpg

2011年最初の更新です。ヒロハノセンニンモの新芽がなんとか綺麗に
育ったので撮ってみました。採取場所はこれもオオササエビモと同じ場所です。

育成は難しいというか、生長がかなり遅いです。そして何かのタイミングで
生長がぱったりと止まるときがあります。センニンモの血が入ると
どうしても生長が遅くなってこういう生長の仕方になるようです。

ヒロハノエビモとセンニンモの交雑種だったはずですが、ソースがどこから
だったのか思い出せないですね。日本水草図鑑にも書かかれていませんし・・。

センニンモも同じ場所で採取して、ヒロハノセンニンモと同じ水槽で
育てているのですが、こちらは枯れそうな雰囲気。
センニンモもうまく育成できれば地味ながら綺麗な茂みになるのですが。


水槽内ですが、全体的に水草が増殖してきていてかなり窮屈な感じになっているので
もうそろそろ大規模トリミングをしないといけないですね。
でもなかなか水草を捨てられません。一種類につき2本にするとか本数を絞れば
いいのでしょうが、それも不安で。^^; 

ホザキノフサモ

モク取り2010・滋賀県編で採取した水草、ホザキノフサモ

ファイル 148-1.jpg

採取場所はオオササエビモと同じ場所です。打ち上げられていたものを
拾ってきました。育成は日本産水草の中でも特に容易というか、生長が
早すぎて水槽の中には入れたくない水草ですね。
そのせいで扱いが雑になって消滅させてしまったりします。
水槽に入れておくよりも屋外睡蓮鉢用の水草でしょう。

草姿がフサモやオグラノフサモに比べて華がないのは羽状葉が
妙にまとまってしまっているから?
ありふれた水草のように感じますが、自生はそれほど見ていない気がします。
琵琶湖が一大産地としても・・兵庫ではあまり見た記憶がないような。


さて今年の更新もこれで最後でしょうか。
今年は目標どおり関西で多少動けたので良かったかな?来年の目標は・・
うーん、あまり高望みすると達成できなさそうなので、、

関東のフィールドを一回は行く!ですかね?
あ、でも来年の水研は群馬っぽいのでそれに行けば達成できるかも・・?
まああくまで希望なので、とりあえず来年は水槽崩壊は避けたいなと思っています。^^;