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完全燃焼

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関西行16日、17日、18日とお付き合い頂いた方&ご一緒させて頂いた方、ありがとうございました。後ほどメールいたします。それにしても見事に台風が逸れてくれて、うれしかったり大変だったりしました。1日ぐらい雨で潰れるかな~と思っていたのですが。というか3日全て予定入れるのはやりすぎかと。次の日からがっつり仕事なのでなかなか辛かったです。でも初めて見る水草もあって、いろいろ写真も撮れました。あと、某氏の伝説の話も聞けて面白おかしかったです。や、笑うところなのかは微妙なんですが!(^^;)
今年は一度も海に行けなかったのが心残りなのですが、淡水はかなり満喫できたのではないでしょうか。

それと、今月号のALに拙作が載っております。ご興味のある方はぜひ本屋さんに行きレジまで足を運んで頂きたく思います。以上宣伝でした!

ミズユキノシタ(Green form)

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進化論について現在主流とされる説について、おぼろげながらも理解できてきたような気がします。生物が進化するということはつまり、遺伝子の進化だということですね。交配されるときに父方から半分の遺伝子を母方から半分の遺伝子をもらい新たな生命が誕生するわけですが、遺伝子というのは情報量がとにかく膨大なので、その時にコピーミスが発生するのです。それが突然変異というわけです。
で、この突然変異というものは生存に有利でも不利でもないものがほとんどであると。
そうしておこった突然変異は生存に有利なものであれば種の中により広がっていくでしょうし、今までその種が生きていた環境では特に意味のない突然変異でも、別の環境ではより有利な条件となって新たな環境に適応できる原動力になっているのかもしれないですね。

画像はミズユキノシタのGreen form。水面近くまで頂芽が伸びてもほとんど赤味がからないミズユキノシタです。このミズユキノシタも赤味がかる遺伝子が作動しないような突然変異を起こしているのでしょうね。もしこの赤味がからない遺伝子が病気に強い特性をもっていたり、別の環境によく適応できる特性を持っていたら…


前々回の日記で、信頼できる情報は自分自身で調べるしかない、ということを書きましたが、入ってくる情報全てを疑っていたら身が持たないというか、それを全て自分で調べることはできないわけでございますが。しかし情報源がどこであれ、盲目的に信じてしまうのではなくその情報は本当なのだろうかということを、常に考える姿勢ってとても大事なことだと思うです。

フサモ

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水槽で(というか栽培下で)育成が難しい水草その2、フサモ。今のところ生長は順調なのですが、もう少ししたら生長が止まると思われます。しかし水中葉はホザキノフサモとそっくりですね。日本水草図鑑によると葉は4~5輪生と書いてありますが、水中葉には5輪生のものはなく4輪生のものしか見つかりませんでした。
現在、家の水槽には市ヶ谷さんで購入したオグラノフサモもあるのですが、フサモとは色味が全然違いますね。オグラノフサモの水中葉が黄緑色なのに対してフサモの水中葉は深緑色で一目で違いが分かります。


進化の方向性について追記
先日買ってきた本、進化論の不思議と謎の最終章から引用。
「ところが最近になって、総合説進化論自体を見直す傾向も強まっている。なぜなら、実際の生物の観測から、総合説進化論でも説明できない事実がつぎつぎと明らかになってきたからだ。
たとえば、完全にランダムであると考えられていた遺伝子レベルの突然変異に、ある方向性をもつケースが発見されている。また、生物が環境によって進化を遂げた例(つまり必ずしも遺伝子の進化が必要ではないこと)なども見つかっているのである。」

また序章にはこんな言葉もあって、
「しかし進化論ほど、さまざまな現象を統一した理論で解決しようという科学はまれだ。」
自分はこの言葉が進化論については一番的を射ているのではないかと思うのですね。地球上の数千万種といわれる生物すべての進化を一つの理論で説明するのは無理があるのではと。進化論は分子生物学の分野で解明が進んでいるとはいえ、人類にとっては当分SFのままなんじゃないかな。

引用に関するエトセトラ

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今回は引用にまつわる話。
コラムや自説を書くときに論文や書籍などから引用したり、参考文献としてあげて自分のテキストの補強にするということは、とてもよくあることだと思うのですが、でもちょっと待ってください。その引用されたものの内容は本当に正しいのでしょうか?引用した人はその内容が本当に正しいのか、自分で調べてみたのでしょうか?データが間違っていないか確かめてみたのでしょうか?

なぜこんなことを言い出だしているのかというと
米国の学者が医療の分野である説を発表していて、その説を日本のある学者が引用して自説の論理の補強としていたのですが、最近(ここ20年ぐらい?)になってその説は明らかに間違っているだろうということが分かってきたのです。しかしその日本の学者は最近の著書でもその説を引用して自説を展開しているのです。つまり日本の学者は引用した学説が正しいか、そうでないかなどどうでもよく、自分の説に都合のいい学説を利用したかっただけなんですね。ちなみに米国の学者も日本の学者もどちらも大学教授だったはず。
こういうのを見てしまうと安易に引用するのもどうなのかなと考えてしまいます。

またお隣の国にES細胞を作ったと言っていた教授もいますよね。この話は最近NHKスペシャルでやっていたので見られた方も多いと思うのですが…。
このES細胞に関する論文は米国の医学者の口添えもあって、米国の科学雑誌サイエンスに載ったわけですが、サイエンス誌の編集者も掲載されるすべての論文のデータが間違っていないかをいちいち確認することはできないと番組の中で言っていましたね。
この例は極端かもしれませんが、データを故意に捏造していなくてもミスでデータの取り方を間違えてしまう可能性だってあるわけで。その他にもゲーム脳などというトンデモ本を出していた大学教授もいましたよね。

結論として何が言いたいのかというと、大学教授が書いているから、本に書いてあるから、論文に書いてあるから、権威のある科学雑誌に載っているからといって必ずしもそれが100%正しいわけではないということです。
ということで最近は、自分自身が100%信用できる情報というのは結局、自分自身で調べたり、見たりしたことしかないのかなと思ってます。


画像は某河川のエビモ。清流に揺られる水草はどうしてこう、心が洗われるのでしょうか?水槽で育たないと分かってはいてもつい採集してしまうのですね。それにしても同じ環境に自生するヤナギモは水槽育成が容易なのにエビモが育成難種なのが不思議です。

ヤナギタデ

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画像はヤナギタデの水中葉。頂芽から下へ3節目ぐらいまでが完全な水中葉です。
ところでホシクサの花芽を付けさせない栽培で有名(?)なエムエム氏の水槽の照明時間ですが、なんと5時間しか点けていないそうです。ここのHPでも花芽形成には日照の長日短日というのが関係しているという話が何度か出ていたと思うのですが、5時間は予想外でした。
ということで、自分の今までの水槽の照明時間はだいたい10時間ぐらいだったのですが、6時間に設定してみました。これでタデの花芽形成が止まるといいのですが。水草力がなくならないうちに何とかしたいです。


先日、進化論関係の本をジュンク堂で物色してみました。利助さんにお薦めして頂いた本ですが、ドーキンスの盲目の時計職人しか見つからなかったのでそれを開いてみたのですが、これはちょっと…読めません。外国の著書で日本語訳されたものってやたら読みにくいことがありますよね。そんな感じでして。それはそうとドーキンスは利己的遺伝子説の人なんですね。ちなみに自分は利己的遺伝子については寄生獣での知識しかありません。
で、かわりに、面白いほどよくわかる進化論の不思議と謎 という本を買ってきました。これはがっつり初心者向けっぽいので進化論って何?という方にはお薦めですね。それでも専門的な用語が出てくる箇所はけっこう難しいのですけど。

あと、ウィキペディアから関連用語を引っ張ってきました。
進化
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B2%E5%8C%96
進化論
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AB%96
中立進化説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E7%AB%8B%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AA%AC
断続平衡説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%AD%E7%B6%9A%E5%B9%B3%E8%A1%A1%E8%AA%AC
今西錦司
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8A%E8%A5%BF%E9%8C%A6%E5%8F%B8
リチャード・ドーキンス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B9

進化の方向性ということに関連して上記の本やウィキペを読んだりしていたのですが、ダーウィンの進化論も木村資生の中立進化説も進化に方向性はないとする学説だと思うのですが…。

進化に方向性がある、ということを言っているのはラマルクの進化論やネオ・ラマルキズムといわれる学説ですね。しかし最近の総合説進化論の見地からは否定的なようです。