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フラスコモの仲間

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画像はフラスコモの仲間。前回の日記で紹介した湿地に生えていたものを採取して水槽で育てたものです。
現地で採取したときはこんな感じ。↓

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日本産のフラスコモの仲間を水槽でうまく育てられたのは初めてかも。以前一度やったことがあると思うのですが、その時はあまりうまく育たなかったような気がします。
このまま水槽で周年育成できればいいのですが、シャジクモなどは一気に生長した後は生長が止まりやすいので、どうなるでしょうね。
今回別の場所でシャジクモだと思って採集したものがあったのですが、そちらもよく見るとフラスコモだったようです。シャジクモやフラスコモはあまり長期に渡って水槽内では育成できないと思っていたのですが、パンタナル・シャジクモが水槽内で長期に生育しているのを見て今回水槽に導入してみました。
シャジクモもフラスコモも水槽で育てると透明で繊細でとてもきれいな水草(藻類ですが)ですね。
しかしそのぶん、写真に撮るのがとても難しく草体にピントがなかなか合いませんでした。

関西行 シロバナ or サクラ

今回の関西行の一日目は地元のほうを一人でふらりと行ってきたのですが、あろうことか地図(この地図にはどんな水草がどの場所に自生しているのかを書き込んであります)を持ってくるのを忘れてしまい、目的地を探して車でうろうろする羽目になってしまいました。しかしある場所を探しているうちにこんな感じの湿地を見つけることができました。怪我の功名というやつでしょうか。

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山際から水が流れてきて道路脇に水が溜まった湿地です。この湿地には一面にタデが自生していたのですが、幼株は水中から芽を出していて水中化していました。このタデですが、最初見たときはシロバナサクラタデと思ったのですが、水中葉の葉幅が広いのでもしかしたらサクラタデかもしれません。どちらにしてもホソバノウナギツカミ、ヤナギタデ以外のタデの完全な水中葉を自然下で見るのは初めてです。

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まだ花が咲いていないのでシロバナサクラタデかサクラタデか分からないですね。この湿地は秋口になって花が咲き揃ったらかなりいい感じの眺めになるのではないかと思います。このタデの水中葉は何本か採取して家の水槽に植えてみました。どんな風に育つか楽しみです。
ここの湿地にはこのタデのほかにもハリイ、フラスコモの仲間、ミゾハコベ、ホソバノヨツバムグラなどが生えていました。ミゾハコベは水田以外の場所で見られるのは珍しいですね。


それにしても今回の関西行はスケジュール的にかなり問題があったのではないかと思う。24日は地元を一人で回ったのですが、3、4時間ぐらい一人で運転しなければいけなかったですし、その次の25日、26日の探索も自分の車で回ったのでずっと運転していなければいけませんでした。しかも朝は自宅から車で1時間半かかる場所で待ち合わせだったので6:00前に出なければいけませんでした。さらに25日、26日の探索では結構日が落ちるぐらいの時間まで見て回っていたので、自宅に戻るのが夜の10時ごろになってしまったり・・。特に26日の夜は採集した水草を仕分けしたり、発送の準備をしたりで夜中の2時~3時ぐらいまでかかってしまいました。次の日の27日から仕事だったので朝早い時間の新幹線でばたばたと帰ってきてそのまま出勤という感じで、けっこう大変でした。
まあ、今回は普段行けないような場所にも行けましたし、以前からのお知り合いの方と初めてご一緒できましたし、写真なども多く撮ることができたので良かったのですが、スケジュールはもう少し余裕を持って取ろうと思った次第です。(^^;

関西行 西国糠穂

今回の関西行ではサイコクヌカボの自生地に行くことができまして、ばっちり写真を撮ることができました。

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図鑑の解説文などでは伝わりにくい特徴としては、葉の両面に毛が生えていて他のタデに比べると手触りが柔らかい感じがします。(ただしこれはヤナギヌカボ、ヌカボタデにも共通の特徴です)

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葉に細かい毛が生えているのが分かるでしょうか?
今回見ることができたサイコクヌカボは去年の10月28日の日記で紹介したタデとほぼ同じ印象です。(現在モクヌカボという仮の名前で育てているタデです)
このサイコクヌカボですが、何株か採取してきたので半分は水槽で、もう半分は屋外プランターで育ててみることにします。

一方エムヌカボは、今回もう一度自生地に行って採取してこようと思っていたのですが、諸事情で行けなかったのが残念。しかし色々な情報から考えるとヌカボタデのような感じがします。

プロフィールの画像を変えてみました。湿地に生えていたカンガレイの葉に止まっていたクモ。クモかわいいよ、クモ。
どなたかこのクモの名前を知っていましたら教えて下さい。

関西行 2007

今年も某県の水田・溜池を見て来ました。今年は諸事情で9月ではなく8月中の行軍でございまして。ナビをしてくれた方もお疲れさまでした!

去年も行った水田ですが、今年もいい感じに茂っていて一安心でした。ここだけは毎年変わらないでいてほしいですね。
その水田に生えていたヤナギスブタですが、茎が微妙に短い個体があって、セトヤナギかなと思ったんですが、、
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どんなものでしょう?この画像の株を引き抜くとヤナギスブタの茎がちょっと寸詰まりになったような感じです。

こちらが同じ水田に生えていたヤナギスブタと一目で分かる個体。
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頂芽が赤くなっていてきれいです。
この水田に生えていたヤナギスブタは全体的に茎が短かったので、上の画像の個体も偶然茎が短い感じに育っただけかもしれませんけど、、セトだったら面白いんですけどね~

ここのブログで何度も書いていますが、去年この水田で採集したスブタは水槽内で枯れることなく育っています。なのでこのヤナギスブタも水槽内でずっと育てるべく、今回はちょっと多めにヤナギスブタを採集してきました。ヤナギスブタには今まで挑戦しては敗れ去ってきたので今回はちょっと期待してます。

しかし年々フィールドに出るのが辛くなってきている気がします。やはり次の日は休みにするべきかな・・。

水槽に採集してきた水草を植えたので水槽からあぶれた水草がいくつかあります。オグラコウホネとミズニラとヒメシロアサザが余っているので欲しい方がおられましたら差し上げます。

グリーンウォーター

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前々回のミズユキノシタの比較画像がいまいちだったので、両種の頂芽が水面に到達したところで再度撮ってみました。全然色味が違うのが分かって頂けますでしょうか。色調補正などは一切していないですよー。

チャームさんで購入した睡蓮鉢なんですが、けっこう日の当たる場所に置いていたせいか水がグリーンウォーターになってしまいました。今まで睡蓮鉢とかビオプランターとかそこそこの数、設置してきましたけど水がグリーンウォーターになるなんて初めての経験です。コケが生えるならまだしもグリーンウォーターになるのはイクナイ。というわけで設置場所を日陰に移しました。あとはがっつり水を入れ替える予定。

アオミドロが発生しまくっていたビオプランターですが、ホテイアオイ攻撃が奏功したのかアオミドロはだいぶ少なくなりました。
アオミドロが減った原因ですが、次の三つのうちどれが一番可能性が高いでしょうか?
一、ホテイアオイから出るアレロパシー物質により藻類が減った
ニ、ホテイアオイが余分な養分を吸収して藻類が使える養分が減ったから
三、ホテイアオイが水面を覆うことにより水中に届く光量が減り、藻類が減った

・・やっぱり普通に考えると三番が一番可能性が高いですか?
そういえばホテイアオイは酒やお菓子の原料にもできるらしく、考えようによっては有用な植物なんですよね。しかし野外に放たれた時の巨大化する様を見るととても有用とは思えなかったりします。ホテイアオイの巨大化状態は栃木の湧水で見たのですが、最初見たときホテイアオイとはまったく気付きませんでした。それぐらい大きくなるんです。だから増えすぎたからといって絶対に川や池に放流してはいけません。

ところで最近なぜかラヌンクルス・パピュレントュスで検索して来る方が多いようですが、ここにはあまり情報ないですよ~。
少し前にウマノアシガタの花を小型にしたようなキンポウゲちっくな花を咲かせていたのですが、忙しくて写真を撮っている暇がありませんでした。この草ですが夏場は無理に水槽で育てるより、水上栽培したほうがいいと思います。