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サイコクヒメコウホネ

モク取り2010・滋賀県編で採取した水草、サイコクヒメコウホネ

今は西日本型のヒメコウホネはサイコクヒメコウホネという名称になっているようですね。
マツモムシさんに送って頂いた文献を読んで初めて知りました。
サイコクヒメコウホネは、コウホネとオグラコウホネとヒメコウホネ(狭義)の
雑種起源とのこと。そして変異も連続的ということなので、サイコクヒメコウホネ
の中でも地域によってコウホネ寄りの個体とかヒメコウホネ寄りの個体とか
あるのではないでしょうか?

現在水槽で育てているサイコクヒメコウホネ

ファイル 137-1.jpg

最初に採取したときは普通のコウホネだと思っていたのですが、
水槽で育て始めてから水中葉をよく見ると、あまり葉が長くないので
もしかしたらサイコクヒメコウホネなのかと思い、水中葉の幅と長さを
調べてみたら比率がほぼ1対1~1対1.1ぐらいでした。なのでおそらく
サイコクヒメコウホネだと思います。

ここの場所のコウホネは今まで採取したことがなくて、水路のほうの個体は
きれいな水中葉だったので水槽で育ててみたくなり採取してみました。

水路の水中葉の個体はこんな感じ。きれいです。

ファイル 137-2.jpg

一方、この水路の水が流れ込んでいる池のほうの水上葉の個体です。

ファイル 137-3.jpg

こっちの水上葉のほうは普通のコウホネなんでしょうか?
水上葉からすると普通のコウホネのように見えますが、葉の長さなども
測ってないですし、よく分からないですね^^;

この滋賀のサイコクヒメコウホネですが、なかなか大型で兵庫でよく見る
サイコクヒメコウホネと雰囲気が違う気がします。

オオササエビモ

モク取り2010・滋賀県編で採取した水草、オオササエビモ

ヒルムシロ科自体がアクアリウムではマイナーなのであまり知られていないのですが、
大型のヒルムシロでとてもきれいな水草。個人的にもとても好きです。
雰囲気としてはササバモとヒロハノエビモを足して二で割ったような感じでしょうか?

採取場所はこんな感じのところ。
キャンプしている家族連れを尻目に孤独にモク拾い。

ファイル 136-1.jpg

時期は8月末だったのですが、台風が来ていないのが原因なのか
打ち上げ水草が全体的に少なくてがっかり。
それでもオオササエビモ、ヒロハノエビモ、クロモ、ヒロハノセンニンモ
センニンモ、ホザキノフサモを採取できました。
ネジレモとサンネンモも採取したかったのですが、残念ながらこの日は見つからず。

採取したときは復活できるか微妙な感じだったのですが、
第一水槽で養生させたところ、きれいな半透明の水中葉を展開してくれました。

ファイル 136-2.jpg



今日は第二水槽のほうがかなり水草密度が高くなってきていたのでトリミングと整理をしました。
先週、シソクサの頂芽がかなり白っぽくなってきていたので根元におこしを追加。
ほんとにこの水草は気が抜けません。そのまま放置しておくとあっさり枯れます。

イトモの生育は良です。しかし半数ぐらいの株はすでに殖芽を形成しています。
うーん、、全部殖芽になってしまったらイヤだな・・。

ヒツジグサはうれしいことに展開する葉が徐々に大きくなってきています。
このまま定着してくれるといいですね。

フサモ その後

9月の日記でフサモの画像を載せたのですが、
現在育っている草姿とだいぶ違いが出てきたのでもう一度載せてみます。

ファイル 135-1.jpg

育成初期はオグラノフサモと違い、葉が全体的に太く小型な
感じだったのですが、現在はオグラノフサモと形状はほとんど変わらないようです。

色味には若干違いがあり、頂芽部分がオグラノフサモのほうがオレンジ色
がかるのですが、フサモは緑一色です。

フサモは調子がよく画像のようによく育っているのですが、
今度はオグラノフサモの調子がいまひとつになってしまいました。
オグラノフサモをもう少しいい場所に移動させたいのですが、
場所がありません。;;

トキンソウ

ファイル 134-1.jpg

モク取り2010で採取した水草、トキンソウ

以前から水中化できることは知っていたのですが、
あまりにも一般種なので今までは特に育ててみたいと思わなくて
水槽で育成したこともありませんでした。
今回は一度やってみるのもいいかもと思い、ミズトラノオ&ミズネコノオの
二連溜池にあったので一緒に採取してみました。

生長も遅いですし下葉も落ちてきてますし、水草というには微妙すぎる感じですが、、。
でも溶けても枯れてもいないですし、緩やかにではありますが生長しています。
水中葉は水上葉にある鋸歯がなくなって普通の丸葉になってます。

現地の画像は撮り忘れてしまったので水槽画像のみで。

サワトウガラシ

モク取り2010・滋賀県編で採取した水草、サワトウガラシ

溜池や水田で大量に繁茂していることもありますが、あまり出現頻度は高くない
植物だと思います。水田で見ることもそれほどないですね。溜池だと
ミミカキグサがあるような溜池でよく見かけます。

今まではマルバノサワトウガラシのほうにばかり興味がいっていて、
このサワトウガラシはほとんど気にかけていませんでした。
あまり水中化も得意ではないとばかり思っていたのですが
少し前にフィードオンさんでサワトウガラシが水中葉に
なって育っているのを見て、けっこう水中でいけるのが分かり、
見つけたら採取したいなと思っていたのでした。

採取した場所はフラスコモspがある道路脇の湿地。
ここは何気ない湿地なんですが、けっこう湿性植物が豊富で自分的に
好きなポイントです。

ファイル 133-1.jpg

ここのサワトウガラシは貧栄養の溜池の個体とは違い、草体が立派です。

ファイル 133-2.jpg


現在は第一水槽と第二水槽で育てていますが、どちらも順調に
生育しています。マルバノサワトウガラシもそうですが、
このサワトウガラシも水上葉の形と水中葉の形がほとんど変わりませんね。
今後の長期維持はそれなりに大変そうではありますが、
今はまだ生育旺盛でいい感じです。

ファイル 133-3.jpg