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ホソバノヨツバムグラ

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山際の湿地などでたまに見られるホソバノヨツバムグラ。この画像は関西の溜池で撮影しました。ここは山から沁み出すように水が流れてきていた場所で、ミズゴケなどと一緒に自生していました。
こんな感じで地面を覆うように生えることもあるんですね。積極的に水中に進出するような植物ではないのでしょうけど、湿潤な環境がかなり好きなようです。このホソバノヨツバムグラは採取してきて水槽に植えましたが、今のところ水中葉として育っています。ただし水中葉は矮小化していてあまり水草という感じはしないです。性質的にミゾカクシと似たような性質のようです。(ミゾカクシも水辺が好きですが、水槽で育てると矮小化してしまう)

ホソバノヨツバムグラの水槽での画像です↓
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この前頂いた兵庫のフサモ様植物ですが、殖芽の形状からオグラノフサモのようです。新水槽には滋賀のフサモと、このフサモ様植物を一緒に植えたのですが、新水槽の環境が悪いせいか両方とも生長がぱったりと止まってしまい、殖芽を形成してしまいました。しかしそのおかげで殖芽の形状を確認することができました。
それにしても、フサモとオグラノフサモの水中葉の見分けは殖芽以外ではまったく分からないですね。殖芽が違うのだから水中葉にも多少違いがあってもよさそうなものなのに不思議です。

新規水槽 その後2

10月に立ち上げた二本目の水槽ですが、若干糸状藻が生えてしまっています。ミナミヌマエビたちにも頑張ってもらっているのですが、数が足りないのかコケの生えるスピードのほうが早いのか、あまり良い状態にはなっていません。
水草の状態もいまいちで、頂芽が白化していて生長が良くない水草が多いです。底床に肥料分がないわけではないですし、液肥も僅かですが入れているので、単純に肥料不足ということではない様子。そういえば、現在調子の良い一本目の水槽も設置初期にはかなり調子が良くなかったような気がします。
やはり単純に環境をすべて整えたからといって、水槽の環境がうまく回りだすというものではないっぽいです。

下の画像は10月に関西に行ったときに撮ったサクラタデとシロバナサクラタデ?です。

サクラタデの花
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サクラタデの葉
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シロバナサクラタデ?の花
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シロバナサクラタデ?の葉
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この画像を撮った場所ではサクラタデとシロバナサクラタデのようなタデが一緒に自生していたのですが、現地ではこのシロバナサクラタデっぽい花が本当にシロバナサクラタデなのか、どうも迷ってしまいまして。この時のシロバナ?のほうの花も真っ白というわけではなく、微かに桃色がかっていましたし、花の開き方もサクラタデとそれほど違わないように見えたので。しかしシロバナ?のほうの葉は幼株の状態だと葉に斑点があり、サクラタデのほうの幼株とは明らかに雰囲気が違いました。ま、この斑点の有無が同定の決め手になるかどうかはよく分からないのですが・・。
シロバナサクラタデとサクラタデの見分けは花が咲いていれば容易だと思っていたので、意外というか、けっこう分からないものなんだなと改めて思った次第です。
ちなみにこの画像のシロバナ?も採取してきて現在水槽で育てています。水中葉を見るとシロバナサクラタデの可能性が高いように思います。

そういえば、いつの間にかカウンターが壊れてしまったようでアクセス数が0に戻ってしまいました。

小型アロエ

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温暖な季節は屋外に出している多肉植物の鉢ですが、最近の冷え込みによりぼちぼちと屋内に取り込み始めています。

今自分が住んでいるところは一階でなおかつ日当たりがいい場所、というのを基準に選んだのですが、やはり周りを建物に囲まれているので、日当たりがすごくいいというわけではないですね。
多肉植物を育てる日照量としては不足を感じるようになってきました。ハオルチアなどはなんとか大丈夫なのですが、ベンケイソウ科の多肉は日照不足で徒長気味です。

画像は小型アロエ二種。右がアロエ・ハオルチオイデス(ロングリーフ)、左がアロエ・フローレンシアという札が付いていました。どちらも花茎が伸びていて花が咲いています。フローレンシアの花はアロエというよりハオルチアのような花です。(アロエと名前が付いていますがもしかしたら何かとの交配種なのかも)このフローレンシアですが、現在家にある植物の中で最も値段が高いものだったりします。水草は有茎メインなので、それほど高いものはありません。それに最近は自分で採ってきた水草を自分の手で水槽に馴化させるほうが楽しかったりして、、そんなわけで水槽内には店で買った水草の割合はかなり少なくなっています。

新規水槽 その後

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先週セットした新水槽ですが、CO2も通してすっかり水草水槽としての環境が整ったので、旧水槽のほうで伸び放題だったヤナギモやフサモなどを放り込みました。旧水槽のほうは、もう本当に限界ギリギリまで水草を植えていたのでこれでちょっと余裕ができた・・かな。(初めはタデしか植えないつもりだったのですが、やっぱりそんなもったいないことはできないですね)

新水槽のライトですが、この前関西に帰ったときに実家に置いたままにしていたものを持ってきて使っています。エーハイムも実家のものを使いたかったのですが、60Hzのものしかなかったのが残念。エーハイムの2213だと50Hzと60Hzが共用なので便利なんですけど。でも照明はメタハラを一度使ってみたいですね~。

旧水槽に植えていたサデクサはいつの間にか消滅していました。まあ時期的に絶対枯れると思っていたので、あまりいい扱いもしていなかったのですが。種子を僅かですが確保しているので、来春播種してみます。このサデクサもタデの中では希少種だと思います。私は今年の10月に栃木で初めて見ることができました。
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茎にはしっかりした刺あり。水辺に生えていましたが、あまり水が好きな感じはしなかったです。雰囲気的にミゾソバとママコノシリヌグイを足して2で割ったような草です。


下の画像はナガバノウナギツカミと同じ場所に生えていたホソバツルノゲイトウ。初め見たとき、ヒユ科というのは分かったのですがそれ以外はまったく分からなかったので、自宅で調べてみたらホソバツルノゲイトウだと分かりました。
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ナガエツルノゲイトウと同じような帰化種でちょっと心配なのですが、ナガエツルノゲイトウのように水中や水面には進出していなかったのでまだ大丈夫かな?でも以前からここの場所に自生していたかどうかが、よく思い出せません。帰化が拡がっていなければいいんですけど。このホソバツルノゲイトウは採取して旧水槽に植えています。一応水中葉が展開してきています。

新規水槽

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水漏れ事件の時に通販で購入した60cm水槽ですが、タデ専用水槽として立ち上げることにしました。水槽2本目は底床を大磯砂にしたかったような気もするのですが、最近は硬度が必要な水草も実はそれほどないんじゃないかと思うようになって、結局プラントサンドとアクアソイルを併用することにしました。プラントサンド8kgだけではどうも底床のボリュームがないように思っていたので一番下の層にアクアソイル3リットルを入れてみました。これで量的にちょうど良くなったと思います。
画像が新規に立ち上げた水槽です。スターティングプランツとしてミズタガラシを植えてみました。水槽が軌道に乗ったらタデで埋め尽くす予定。これでタデブームがいつ来ても大丈夫ですね。

押し葉にしていたタデですが、すっかり乾いたようなので台紙にするA3用紙と台紙に固定するミューズテープというのを買ってきました。
植物標本を作るにあたって、国立科学博物館が発行している植物標本の作り方という本を購入していたのですがこの本を読んでいて、なるほどなと思った部分を引用します。
「…このように多くの標本が集まっていることが大切で、これによって植物の変異や、分布の広がりが調査できるのである。一種について、一枚だけ標本が種カバーに入っていると予想して標本庫を訪れる人もいるが、そのような人は標本を或る植物の典型的なタイプを示す『見本』であると考えているようである。植物の『種』は決してそのような意味の見本で示されるものではなく、変異に富んだ個々の植物体の集合として理解されるものであるから、押し葉標本は、できるだけ多数の方が望ましいのである。」

タデももう少し金太郎飴的な種だったらと思うのですが・・。どこからどこまでがその「種」なのかを把握していないと同定って、なかなか難しいものなんでしょうね。


この前の日記で紹介した、水槽で育っていたミズオオバコですが何があったのか一気に葉がなくなってしまい、本格的に枯れてしまったようです。