記事一覧

フサモ その後

9月の日記でフサモの画像を載せたのですが、
現在育っている草姿とだいぶ違いが出てきたのでもう一度載せてみます。

ファイル 135-1.jpg

育成初期はオグラノフサモと違い、葉が全体的に太く小型な
感じだったのですが、現在はオグラノフサモと形状はほとんど変わらないようです。

色味には若干違いがあり、頂芽部分がオグラノフサモのほうがオレンジ色
がかるのですが、フサモは緑一色です。

フサモは調子がよく画像のようによく育っているのですが、
今度はオグラノフサモの調子がいまひとつになってしまいました。
オグラノフサモをもう少しいい場所に移動させたいのですが、
場所がありません。;;

トキンソウ

ファイル 134-1.jpg

モク取り2010で採取した水草、トキンソウ

以前から水中化できることは知っていたのですが、
あまりにも一般種なので今までは特に育ててみたいと思わなくて
水槽で育成したこともありませんでした。
今回は一度やってみるのもいいかもと思い、ミズトラノオ&ミズネコノオの
二連溜池にあったので一緒に採取してみました。

生長も遅いですし下葉も落ちてきてますし、水草というには微妙すぎる感じですが、、。
でも溶けても枯れてもいないですし、緩やかにではありますが生長しています。
水中葉は水上葉にある鋸歯がなくなって普通の丸葉になってます。

現地の画像は撮り忘れてしまったので水槽画像のみで。

サワトウガラシ

モク取り2010・滋賀県編で採取した水草、サワトウガラシ

溜池や水田で大量に繁茂していることもありますが、あまり出現頻度は高くない
植物だと思います。水田で見ることもそれほどないですね。溜池だと
ミミカキグサがあるような溜池でよく見かけます。

今まではマルバノサワトウガラシのほうにばかり興味がいっていて、
このサワトウガラシはほとんど気にかけていませんでした。
あまり水中化も得意ではないとばかり思っていたのですが
少し前にフィードオンさんでサワトウガラシが水中葉に
なって育っているのを見て、けっこう水中でいけるのが分かり、
見つけたら採取したいなと思っていたのでした。

採取した場所はフラスコモspがある道路脇の湿地。
ここは何気ない湿地なんですが、けっこう湿性植物が豊富で自分的に
好きなポイントです。

ファイル 133-1.jpg

ここのサワトウガラシは貧栄養の溜池の個体とは違い、草体が立派です。

ファイル 133-2.jpg


現在は第一水槽と第二水槽で育てていますが、どちらも順調に
生育しています。マルバノサワトウガラシもそうですが、
このサワトウガラシも水上葉の形と水中葉の形がほとんど変わりませんね。
今後の長期維持はそれなりに大変そうではありますが、
今はまだ生育旺盛でいい感じです。

ファイル 133-3.jpg

シャジクモ

モク取り2010・滋賀県編で採取した水草、シャジクモ

ファイル 132-1.jpg

今までのフィールド観察の経験から溜池にあるのはたいていフラスコモの仲間で
水田に生えているのがこのシャジクモ(ブラウニー)といった感じです。
といってもちゃんと同定しているわけではない(というかできない)ので
ぱっと見の印象ですが。
シャジクモにもいろいろ種類があるみたいですが、自分が今まで見たシャジクモは
たいていこのブラウニーだと思います。シャジクモ属は水田以外で見たことがないのです。
あるところに行けばたくさんあるとは思いますが、関西以西にはわりと少なかったり
するんでしょうか?

採取した場所は水田の横にある水路です。

ファイル 132-2.jpg

ここは以前見たときはホッスモかイトトリゲモがあったと思うのですが、
今回はまったく見られずシャジクモの純群落になっていました。

ファイル 132-3.jpg

水田のシャジクモはフィールドに出るとたいてい見られるのでわりと
一般種だと思いますが、採取はほとんどしません。
というのも以前何度か採取して水槽で育てたことがあるのですが、
一時はよく生長して増えるのですが、突然生長しなくなって絶えてしまうのです。
ナヤス類と同じような挙動ですね。一方フラスコモの仲間のほうは
けっこう長期維持が容易だったりします。
今回はこのシャジクモが生えていた水路の近くの溜池にあったフラスコモが
絶滅していたので、まあ代わりみたいな感じで採取してみました。

一枚目の水槽の画像はまたしてもいまいち・・ですね。
なぜかピントが合わないのです。ピントを合わせて撮っているはずなんですが、
パソコンに取り込んで確認してみるとぼやけているという・・。
草体が半透明だからですかね?う~ん・・。

イトモ

モク取り2010で採取した水草、イトモ

兵庫ではホソバミズヒキモのほうが多い気がしますが、イトモや
ホソバミズヒキモは育成が難しいイメージがあって、野外で見かけても
あまり採取したりしないのですが、今回はもう一度育成と観察をしてみたく
なりましてリクエストさせてもらいました。


オグラコウホネなどがある自然度の高い溜池に山盛り生えているイトモ

ファイル 131-1.jpg

イトモの実です。たくさん結実していました。

ファイル 131-2.jpg

溜池の浅いところに生えている若い株は緑色できれいです。

ファイル 131-3.jpg


イトモとホソバミズヒキモはどちらも以前、採取したときに育成したことが
あるのですが、あまり長期維持ができないまま枯らしてしまったので
けっこう水槽栽培は難しいと思うのですが、どうなんでしょう?
あまりここらへんの地味なヒルムシロをちゃんと育てている人も少ない気がしますが。

採取したイトモは第一水槽と第二水槽に分けて植えたのですが、
第一水槽のほうはあまり生長が良くなく、下茎が枯れてきていて個体数が
だいぶ減ってしまいました。そして微妙に殖芽も形成し始めているような。
しかし第二水槽のほうは調子が良く水面にたなびくまでに生長しています。

第一水槽と第二水槽はそれほど条件が違わないはずなんですが、どうしてこんな
違いが出るのか不思議です。でもやっぱりこういうときにリスクが分散できるので
水槽を複数置いておきたいですね。


第二水槽で育っているイトモ
実物はもっときれいなのですが、こういう細っこい水草は写真に撮るのが難しいです。

ファイル 131-4.jpg