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サクラタデ&シロバナサクラタデ

モク取り2010・滋賀県編で採取した水草、サクラタデとシロバナサクラタデ

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サクラタデとシロバナサクラタデはこのブログでも何度か取り上げているとは思うのですが、
今年の夏頃のカタストロフ(水槽崩壊)で、それまで育てていた個体を消滅させてしまったので
産地のはっきりしたものを採取してこようと思い、両種が自生している場所で採取をしてきました。

採取したときはまだ花が咲いていない時期だったので、ほとんど見分けは付かなかったのですが、
なんとなく雰囲気が違うなと思う2種のタデをそれぞれ数株ずつ採取してきたらなんとか当たりました。

画像は右上の明るい緑色の3株がサクラタデで左下の暗い緑色で頂芽が少し赤味がかっている
3株がシロバナサクラタデです。水槽での育成はサクラタデのほうが難しく消滅しやすいです。
シロバナサクラタデのほうが環境の悪化にも強いですし、より水中に適応していますね。
そしてシロバナサクラタデは地域によって形状の差がけっこうあるような気がします。
産地が違うと水中葉の雰囲気が全然違っていて面白いです。
一年草のタデは水槽内でも秋~冬になると花芽をガンガン上げてくるのですが、
サクラタデとシロバナサクラタデは水槽内では秋~冬になっても花芽を上げてくることはありません。

今回、同時期に採取したサイコクヌカボは花芽ばかり上げるようになってしまいました。
一年草のタデはこれがあるのが残念。

そういえばサクラタデやシロバナサクラタデの自然状態で水中化したところは見たことがないですね。
これだけ水中に適応しているのに積極的に水中に進出していく気がないように見えます。
ヤナギタデのように湧水河川にあってもおかしくないのに、不思議といえば不思議です。

ミクリの一種(ナガエミクリ?)

モク取り2010・滋賀県編で採取した水草、ミクリの一種(ナガエミクリ?)

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ミクリの仲間は花(というか花序)の形状を確認しないと同定ができないのが
残念ですね。花序以外で同定できるポイントがあればいいのですが、、。
現在水槽で育てている個体は湧水河川に生育していた水中葉の株を採取したもので
当然花の形状は見ていません。ですが、生育状況からナガエミクリだとは思います。

↓自生地の様子はこちら

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この川にはオヒルムシロやヤナギモ、コカナダモなども生育しています。
こういう湧水河川のミクリの水中葉は本当に清新でいいですね。
ミクリとバイカモとミズハコベの茂ったマイ湧水河川がほしいです。^^

水槽での育成は夏場の高水温にさえ気を付ければそれほど難しくない様子。
バリスネリアと違い、明るい緑色なので水槽内でも目立ちます。



サワトウガラシがあまりにも良く生長していて、きれいな群落を作っていたので
トリミングする前に写真を撮ってみました。たまには上から見た画像も新鮮かと。

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しかしサワトウガラシがこんなに水中に適応していて育てやすいとは
全然知らなかったですね。まだまだ知らないことがたくさんあるものです。

ハリイ(オオハリイ?)

モク取り2010で採取した水草、ハリイ(オオハリイ?)

採取したときにオオハリイかも?とお聞きしたので、括弧付きでハリイ(オオハリイ?)と
してみました。溜池に沈水状態で生育していて確かにかなり大型のハリイでした。

自生地の写真を撮っていたと思っていたのですが、撮っていなかったようです。(つд`)
しかしなんで撮らなかったんだろう?自生の様子を紹介できないのが残念。
けっこう水草然としたいい感じで生育していましたよね、、。

ということで水槽画像のみで。

水上に出た穂から芽が出てきています。

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この小株を切り離して植えたのがこちら。
なんだか何を撮ったのかよく分からない画像になってますが、、^^;

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親株のほうはあまり生長が良くなく、穂から出た小株のほうが生育がいいです。
なので、水上に出た小株をどんどん切り離して前景に移植しています。

日本水草図鑑を見てみるとハリイの分類はかなり難しいみたいですね。
広義のハリイとしてオオハリイなどをハリイの中に含める場合もあるようです。
自分としては見分けが付かないので全部ハリイにしたいところです。ヽ(´ー`)ノ

ハタベカンガレイ

モク取り2010で採取した水草、ハタベカンガレイ

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ハタベカンガレイは記載された年が2004年なんですが、自分は当時も水草水槽を
やっていてこのハタベカンガレイも育てていました。
ただ、その時はまだ普通のカンガレイだと思って育成してまして、線形葉の水中葉を持つ
カンガレイはハタベカンガレイとして記載されたというネットのニュースを見て驚いたものです。
普通のカンガレイではこのような線形の水中葉にならないのですよね。

そして今年はその自生地を見る機会にも恵まれまして。^^


現地画像、溜池に自生しているハタベカンガレイ

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この抽水形の株の周りには線形の水中葉の子株が生えています。

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線形の水中葉は流水中に適応するために発達したのでしょうね。
ミクリのように流水中に自生している個体群も機会があったら見てみたいものです。

現在はこのとき採取した水中葉の株を水槽で育てています。
株が充実してくると3角形の稜のある葉を出してくるので、そうなったら株分け適期です。
育成も容易ですし、シペルスやバリスネリア・ナナの代わりに使える優良な
日本産水草だと思うのですが、アクアリウムではあまり使われていないですね。


最近の甲斐氏の南米記事は胸が熱くなりますね。ほぼリアルタイムというのもいいなあ。
エキノとか特に興味はないのですがこれは欲しくなります。ただ、、植える場所がなさすぎなので
なんともな感じなのですが・・。

オグラコウホネ

モク取り2010で採取した水草、オグラコウホネ

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オグラコウホネですが、意外にも今まで一度も育成したことがなかった気がします。
熱帯魚屋でもたまに見かけるような、見かけないような、、そんなコウホネですね。

ぱっと見はサイコクヒメコウホネとそれほど変わらないというか、水中葉だけでは
区別がつかなそうです。サイコクヒメコウホネとの違いとしては、水位が低くなっても
抽水形は作らないということと、茎の中央に空洞があることでしょうか?
花の形状にも違いがありそうですが、調べるのが面倒で、、^^;

↓これは水槽内で出てきた浮葉です。

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↓こちらが現地画像。水中葉がきれいです。

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