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悲惨なコラボ

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フィールドは9月が最後だと思っていたのですが、思いがけずご一緒させて頂きまして、眼福でございました。後ほどメールさせて頂きます。しかし一方で悲惨なコラボも目にいたしまして、ションボリです。
画像はオオフサモとミズヒマワリ。この場所は湧水起源の池のようで透明度が高く水質が非常に綺麗なのですが、このオオフサモとミズヒマワリの他にもルドの仲間(もちろん外国産)ホテイアオイ、リシア(アクアリウム由来っぽい)などがありまして、暗澹たる気持ちになりました。また周辺の河川にはジャイアントバリスの大群生もありました。う~ん、これは間違いなくアクアリストの仕業でございましょうなあ…。

私信
滋賀の水田で発見しましたヒユ科の植物ですが、あの時は私、ナガエツルノゲイトウと言いましたが、後日撮った画像を良く見てみると花柄がまったく見えないのでツルノゲイトウと思われます。あまりのショックで花の形状をきちんと確認してませんでした。(^^;) 日本の湿生植物に画像を上げましたのでよろしかったらご覧ください。

フサモとオグラノフサモ

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今までフサモもオグラノフサモもあまり見たことがなかったので、最近自分で自生地を見に行ったり、案内してくれる方にリクエストしたりしていたのですが、この二種の見分けは、何か見れば見るほどよく分からなくなってきてます。
見分け方はもっと容易だと思っていたのですが、やはり殖芽を確認しなければならないようです。日本水草図鑑によるとフサモの殖芽は長さが1.5cm~3cmで殖芽葉は水中葉と同じ形。一方、オグラノフサモの殖芽は長さが2.5cm~8cmで殖芽葉は水中葉よりも幅広で短いものになる、とのこと。
関西でフサモの自生地を案内して頂きまして、その時に見た水上葉はなんとなくオグラノフサモっぽいかな?と思ったのですが、自宅に帰って日本水草図鑑を見てみるとやっぱりフサモかな?と思いました。(水上葉が図鑑に載っているような緑白色ではなかったので) しかしそれを水槽に植えて水中葉が展開してくるとキクモのような明るい緑色で水中葉の色はオグラノフサモっぽいなあ、と思ったわけです。
う~ん、やはり水上葉や水中葉の色味の違いなどでは確実な見分けはできないっぽいのですが、殖芽を確認するまでどちらか分からないというのも気が短い人には酷な話ですね。もっと簡単に見分ける方法はないものでしょうか?

画像は東京産のフサモと思われる個体。(殖芽を確認したわけではないのでこれも確実ではないのですが)水中葉の色味はホザキノフサモと同じような少し濃いめの緑です。フサモだったらもうそろそろ生長が止まり育たなくなるはずですが、さてどうなるでしょう。

そうそう、最近久しぶりに創刊された熱帯魚の雑誌アクアナビですが、チェックされましたでしょうか?この雑誌を出しているのが日本水草図鑑を出している文一総合出版なんですよね。そう聞くとなぜかありがたみが出てくるのが不思議です。

完全燃焼

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関西行16日、17日、18日とお付き合い頂いた方&ご一緒させて頂いた方、ありがとうございました。後ほどメールいたします。それにしても見事に台風が逸れてくれて、うれしかったり大変だったりしました。1日ぐらい雨で潰れるかな~と思っていたのですが。というか3日全て予定入れるのはやりすぎかと。次の日からがっつり仕事なのでなかなか辛かったです。でも初めて見る水草もあって、いろいろ写真も撮れました。あと、某氏の伝説の話も聞けて面白おかしかったです。や、笑うところなのかは微妙なんですが!(^^;)
今年は一度も海に行けなかったのが心残りなのですが、淡水はかなり満喫できたのではないでしょうか。

それと、今月号のALに拙作が載っております。ご興味のある方はぜひ本屋さんに行きレジまで足を運んで頂きたく思います。以上宣伝でした!

ミズユキノシタ(Green form)

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進化論について現在主流とされる説について、おぼろげながらも理解できてきたような気がします。生物が進化するということはつまり、遺伝子の進化だということですね。交配されるときに父方から半分の遺伝子を母方から半分の遺伝子をもらい新たな生命が誕生するわけですが、遺伝子というのは情報量がとにかく膨大なので、その時にコピーミスが発生するのです。それが突然変異というわけです。
で、この突然変異というものは生存に有利でも不利でもないものがほとんどであると。
そうしておこった突然変異は生存に有利なものであれば種の中により広がっていくでしょうし、今までその種が生きていた環境では特に意味のない突然変異でも、別の環境ではより有利な条件となって新たな環境に適応できる原動力になっているのかもしれないですね。

画像はミズユキノシタのGreen form。水面近くまで頂芽が伸びてもほとんど赤味がからないミズユキノシタです。このミズユキノシタも赤味がかる遺伝子が作動しないような突然変異を起こしているのでしょうね。もしこの赤味がからない遺伝子が病気に強い特性をもっていたり、別の環境によく適応できる特性を持っていたら…


前々回の日記で、信頼できる情報は自分自身で調べるしかない、ということを書きましたが、入ってくる情報全てを疑っていたら身が持たないというか、それを全て自分で調べることはできないわけでございますが。しかし情報源がどこであれ、盲目的に信じてしまうのではなくその情報は本当なのだろうかということを、常に考える姿勢ってとても大事なことだと思うです。

フサモ

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水槽で(というか栽培下で)育成が難しい水草その2、フサモ。今のところ生長は順調なのですが、もう少ししたら生長が止まると思われます。しかし水中葉はホザキノフサモとそっくりですね。日本水草図鑑によると葉は4~5輪生と書いてありますが、水中葉には5輪生のものはなく4輪生のものしか見つかりませんでした。
現在、家の水槽には市ヶ谷さんで購入したオグラノフサモもあるのですが、フサモとは色味が全然違いますね。オグラノフサモの水中葉が黄緑色なのに対してフサモの水中葉は深緑色で一目で違いが分かります。


進化の方向性について追記
先日買ってきた本、進化論の不思議と謎の最終章から引用。
「ところが最近になって、総合説進化論自体を見直す傾向も強まっている。なぜなら、実際の生物の観測から、総合説進化論でも説明できない事実がつぎつぎと明らかになってきたからだ。
たとえば、完全にランダムであると考えられていた遺伝子レベルの突然変異に、ある方向性をもつケースが発見されている。また、生物が環境によって進化を遂げた例(つまり必ずしも遺伝子の進化が必要ではないこと)なども見つかっているのである。」

また序章にはこんな言葉もあって、
「しかし進化論ほど、さまざまな現象を統一した理論で解決しようという科学はまれだ。」
自分はこの言葉が進化論については一番的を射ているのではないかと思うのですね。地球上の数千万種といわれる生物すべての進化を一つの理論で説明するのは無理があるのではと。進化論は分子生物学の分野で解明が進んでいるとはいえ、人類にとっては当分SFのままなんじゃないかな。