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スブタの種子

ここ最近すっかり春の様相を呈してきていますね。普段の仕事はずっと屋内なのでこんなに暖かくなっているなんて全然気付いていませんでしたー。しかしまだ3月なのに4月の気温ですね。結局こちらでは雪はまったく降りませんでした。

とてもいい感じになっていたスブタを引っこ抜いて水槽のコーナーに植え直しました。抜いた株はこんな感じ。葉長50cmはありそうな。
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で、抜いたスブタに種子ができていたのでデジカメで撮ってみました。
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両端に突起があり間違いなくスブタです。マルミスブタは種子の両端に突起がないそうです。一方、ヤナギスブタの種子は両端に突起がなく種子の表面も平滑とのこと。上のスブタの種子の画像では表面にかなりのイボがあり、でこぼこしているのが分かりますね。
このスブタ(兵庫県産)ですが一株余っているので、もしご入用の方がおられましたら差し上げます。コメント欄からよろしくです。


屋外のプランタービオにも動きが出てきていますね。10月28日の日記で紹介した兵庫のヌカボ系タデを植えていたプランターから何かの新芽がたくさん出てきています。多分このヌカボ系タデの新芽だと思うのですが・・

すぶた髪

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1月14日に紹介したスブタですが、現在は画像のように葉が水面にたなびくまでに生長しています。スブタ類の葉は透明感と清涼感があってとても美しいですね。できればこのまま茂らせておきたいのですが、他の水草に当たる光を遮り始めているので、近々他の場所に植替えようと思います。スブタの前にある有茎草はミズユキノシタ・グリーンフォーム。

水槽の前景あたりからブリクサのような新芽が出てきています。おそらくミズオオバコの新芽でしょう。ミズオオバコの種子は水槽内でもよく発芽しますが、それをそのまま親株まで育てるのは難しいです。というか親株まで育てられたことがありません。さて今回はどうなるでしょう?

先日水換えをしようと思い、水槽の中に手を入れてみたら水が妙に暖かくてびっくり。水温計を見てみたらなんと28℃でした。サーモスタットの水温検知部をヒーターからかなり離れた場所に設置したことによって水温が上がってしまっていたようです。慌てて水温検知部をヒーターのそばに設置し直したら24℃に下がりました。しかし急に温度が上がりすぎたせいなのか、エンドラーズのメスの姿が見えなくなってしまいました・・。やってしまったかも。

地域差

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画像はシロバナサクラタデ
左の個体が兵庫で採集してきたもので、枯れたと思っていた株から水中葉の新芽が出てきてここまで生長しました。右の個体が利助さんに頂いた茨城県産のもの。
ぱっと見で分かると思うのですが、左の兵庫県産のほうが茎が細くて葉もずいぶん細長いです。右の茨城県産は全体にずんぐりしています。
あと、現在水槽で育てているヒロハノエビモ(これも利助さんに頂いたもの)も、葉が細長くて以前育てていたヒロハノエビモとは雰囲気が違います。こうして比較してみると同じ種でも地域差というのは少なくないものなんでしょうね。

ミナミヌマエビが順調に殖えています。現在水槽内にはコケはほとんど出ていませんが、ミナミヌマエビのおかげかどうかはよく分かりません。シソクサの新芽が微妙に食害されているような気がするのですが・・。
コケ取りとしてのエビを語るときに外せないのはヤマトヌマエビですが、ヤマトもコケ取り能力は高いです。よく、あまりコケを食べないとか、魚を襲うとかいう話もありますが自分の経験上そんなことはないと思います。ミナミを飼う前は、ほとんど常時ヤマトを飼っていましたが、魚が襲われたのを見たことはありませんし、同居させている魚が次々に消えていくなんてこともなかったです。ただ弱った魚が襲われることはあるかもしれません。エビの個体差や水槽の環境によって変わってくると思うので一概には言えないところですけど。
コケ取り能力については高いと書きましたが、エビの場合効果のあるコケの種類というのがある程度決まっていてリスノシッポのような、葉がとても細かい水草の頂芽などに付く糸状のコケに対して効果があります。こういうコケは人間の手ではとても取りにくいですし、取りきれないのでエビの力を借りてしまおうというわけです。
藍藻がべったり覆った水槽やアオミドロが髪の毛のように生長しきった水槽にヤマトを入れてもあまり効果はありません。
自分の場合、以前は水槽を何本も持っていたので、コケのひどくなった水槽にヤマトを投入して、ある程度駆除してくれたらそのヤマト達を別のコケの生えた水槽に投入する、といった感じでローテーションさせていました。また、ある程度コケを食べつくすと今度は水草の食害が始まるので、それを防止するためにも他の水槽に移すというのは必要でした。
水草の食害ですが、水草だったら何でも食べるというわけではなくて前出のリスノシッポのような葉が細かい種類が食害されます。これは自然下では柔らかいフサフサとしたコケのようなものを食べている食性によるものでしょう。(ホシクサもよく食害されるという話も聞きますが)
しかしながらヤマトヌマエビは水槽内では殖えないので、コケ取り要員として導入する場合どうしても消費的になってしまいます。
そんなわけで私の場合、最近はミナミヌマエビをコケ取り要員として飼っています。水槽内で稚エビが殖えて楽しいですし、コケ取り能力も数がまとまれば期待できるのではないでしょうか。

植物分類

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従来、植物の分類はエングラーやクロンキストの分類体系が主でしたが、最近は遺伝子から分類したAPG植物分類体系という新しい分類体系が出来つつあるようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/APG%E6%A4%8D%E7%89%A9%E5%88%86%E9%A1%9E%E4%BD%93%E7%B3%BB

特にゴマノハグサ科は従来の分類から変更されたものが多いです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%9E%E3%83%8E%E3%83%8F%E3%82%B0%E3%82%B5%E7%A7%91
水草を多く含む属を見てみると、Bacopa ウキアゼナ属、Dopatrium アブノメ属、Limnophila シソクサ属、Lindernia アゼナ属などが全てオオバコ科に移されています。またアワゴケ科、スギナモ科もオオバコ科に入るようです。
他にもMazus サギゴケ属とMimulus ミゾホオズキ属がハエドクソウ科に移されています。

他に水草関係の科を見ていくと・・、スイレンやマツモは双子葉植物でもなく、最も原始的な被子植物のカテゴリに入っています。スイレン科に近縁とされていたハス科がヤマモガシ目になっていて、スズカケノキ(プラタナス)などの近縁に分類されています。あと、ヒシ科がミソハギ科に入っていますね。
ということで今後は図鑑の表記なども徐々に変わっていくのでしょうか?キクモがオオバコ科と言われてもピンとこないですが~。


エーハイムのフィルターから異音がして水の排出量が落ちていたので、設置してから初めてフタを開けてみたのですがフィルターの中で何匹かミナミヌマエビが育ってました。よく生きてたなー。
最近水草などを買っているせいか、水槽内にリシアやアオウキクサなどが侵入してます。あと、なぜかイトトンボのヤゴもいます。

画像は最近のエムヌカボ。

寒枯れ藺

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実家の睡蓮鉢にカンガレイを植えていたのですが、帰省した折、その睡蓮鉢を覗いてみるとカンガレイの幼株がたくさん芽生えていました。その幼株の新芽は稜のある三角形の葉ではなくテープ状の線形葉だったので、水槽でも線形葉のまま育てられるかもと思い、その睡蓮鉢から幼株を何株か持ってきて水槽に植えていたのですが、展開してきた葉は稜のある三角形の葉でした。
やはりテープ状の線形葉はハタベカンガレイにしか現れない特徴なのですね。以前育てていたハタベカンガレイと思われる種は、水中葉は細いテープ状の葉で、株が充実して株分けができる頃になるとようやく稜のある三角形の葉を出してきました。ということで日本の湿生植物から削除していたハタベカンガレイの項目を復活させました。

先日水草研究会の会誌が届きました。会誌に載っていたフサモとオグラノフサモの雑種起源であるというハリマノフサモの記述が興味深かったです。察するに西南日本に自生しているとされていたフサモはほとんどがこのハリマノフサモだったということなのでしょうか?今号には殖芽などの種の特徴は載っていなかったので次号で詳しく載っているといいですね。
去年滋賀で見せて頂いたフサモも、もしかしたらこのハリマノフサモだったのかも。殖芽の形状がフサモと少し違うとのことでしたし・・。

それと、水草の写真を撮るときにレンズに偏光フィルターを付けると水面の反射がなくなるという話も目からウロコでした。今年はやはりデジ一が欲しい!(去年も言ってましたが・・。)

画像は現在水槽で育っているスズメハコベ。スズメハコベを最初にアクアリウムに導入した人は偉大だと思います。とってもアクアリウム向きの水草ですね。スズメハコベの根元付近に写っているハート型の葉は沖縄県産のヒメシロアサザ。ほとんど根しかないような状態から、やっと最近動きが出てきました。水槽で育てたというような話も聞いたことがないのですが、アサザのような感じで育てられるといいですね。