画像は去年の8月、湧水河川の流水中に茂っていたノチドメ。この画像の株は現在自宅の水槽で育成しています。ノチドメというとかなり光量にうるさいと思っていたのですが、意外に低光量にも強いようです。
日本産のチドメグサの種類やその見分け方などについて、あまりよく分かっていなかったのでネットで調べてみました。
チドメグサの仲間はセリ科なのですが、APG植物分類体系ではウコギ科に移されているようです。ウコギ科の植物にはヤツデやタラノキ、キヅタがあり、花の形状は確かにこれらの植物に近い感じがします。
チドメグサ Hydrocotyle sibthorpioides
葉の基部は深い心形 葉の切れ込みは浅い 葉の直径1cm~1.5cm
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オオチドメ Hydrocotyle ramiflora
葉の基部は深い心形 葉の切れ込みは浅い 葉の直径2cm~3cm
花柄は葉よりも高く伸びる
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ノチドメ Hydrocotyle maritima
葉の基部は浅い心形 葉の切れ込みは深い 葉の直径1.5cm~3cm
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ヒメチドメ Hydrocotyle yabei
葉の基部は浅い心形 葉の切れ込みは深い 葉の直径1cm未満?
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オオバチドメ Hydrocotyle javanica
葉の光沢はあまりない 葉の直径5cm~? 林床内の水分の多い箇所に生える
↓のHPにチドメグサ、オオチドメ、ノチドメの区別が分かりやすく載っています。
http://www.rikengreen.co.jp/nousi-kenkyuu/zasso/notidome.htm
まとめると
チドメグサとオオチドメは 葉の形状はほぼ同じで 葉の大きさが違う
ノチドメとヒメチドメは 葉の形状はほぼ同じで 葉の大きさが違う
チドメグサ、オオチドメとノチドメ、ヒメチドメは葉の形状が違う
・・というところでしょうか。
ノチドメの葉の大きさはチドメグサと同じぐらいかむしろ小さいと思っていました。水槽内で育てると小型の葉になるのでそういう印象があったのでしょうか。水上葉ではチドメグサの葉の直径よりも大きくなるんですね。
ノチドメはごくありふれた植物なので採集も容易ですし、前景に使える数少ない日本産の水草です。育成もそれほど難しくないですし、野外で見かけられたらぜひ水草水槽に植えてみてはいかがでしょうか。
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