アオヒメタデの自生地に行ってきました。上の画像の白い花穂がアオヒメタデで、左端に写っているピンク色の花穂のタデが普通のイヌタデです。
ヒメタデ系のタデは自生状態では今まで一度も見たことがなかったので見ることができてよかった。全体的な雰囲気などはイヌタデに近いですね。花穂の形状もよく似ていますし、今回の場所でも同じ場所に自生していました。しかし自生地はイヌタデに比べるとずっと少ないようですね。自分も今回初めて見ることができました。
自生地が少ないヒメタデですが、けっこう雰囲気がイヌタデに似ているので、イヌタデだと思われて見過ごされているのかもしれないですね。すぐに分かる識別点は葉が細いことぐらいしかなさそうです。(アオヒメタデは花色ですぐに分かるのですが)今度からフィールドに出る時はもっとイヌタデにも注意して見てみようと思います。
採取してきたアオヒメタデですが、せっかくなので標本作りに挑戦してみることに。まず新聞紙の半分の大きさに入るように植物体を折り曲げて・・
後は重しを載せて乾燥するのを待つだけです。ちゃんと乾燥できるまでは毎日新聞紙を取り替えないといけないみたいです。
そういえばこの標本を作っているときに気付いたことなのですが、
タデの実は種皮が付いた状態だと水に浮くようになっているのですね。種皮を取ると水に沈んでいきます。これは水辺に多いタデの戦略なのかも。つまり水面に落ちた、種皮が付いた種子は水に浮かび水流に乗って遠くまで運ばれます。流れ着いた場所で種皮が水に溶けてなくなると、沈むようになっているのではないでしょうか?
この標本ですが、うまくできましたらまたここで報告します。