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初めての標本作り

ファイル 65-1.jpg
アオヒメタデの自生地に行ってきました。上の画像の白い花穂がアオヒメタデで、左端に写っているピンク色の花穂のタデが普通のイヌタデです。
ヒメタデ系のタデは自生状態では今まで一度も見たことがなかったので見ることができてよかった。全体的な雰囲気などはイヌタデに近いですね。花穂の形状もよく似ていますし、今回の場所でも同じ場所に自生していました。しかし自生地はイヌタデに比べるとずっと少ないようですね。自分も今回初めて見ることができました。
自生地が少ないヒメタデですが、けっこう雰囲気がイヌタデに似ているので、イヌタデだと思われて見過ごされているのかもしれないですね。すぐに分かる識別点は葉が細いことぐらいしかなさそうです。(アオヒメタデは花色ですぐに分かるのですが)今度からフィールドに出る時はもっとイヌタデにも注意して見てみようと思います。


採取してきたアオヒメタデですが、せっかくなので標本作りに挑戦してみることに。まず新聞紙の半分の大きさに入るように植物体を折り曲げて・・
ファイル 65-2.jpg

後は重しを載せて乾燥するのを待つだけです。ちゃんと乾燥できるまでは毎日新聞紙を取り替えないといけないみたいです。
ファイル 65-3.jpg

そういえばこの標本を作っているときに気付いたことなのですが、
タデの実は種皮が付いた状態だと水に浮くようになっているのですね。種皮を取ると水に沈んでいきます。これは水辺に多いタデの戦略なのかも。つまり水面に落ちた、種皮が付いた種子は水に浮かび水流に乗って遠くまで運ばれます。流れ着いた場所で種皮が水に溶けてなくなると、沈むようになっているのではないでしょうか?

この標本ですが、うまくできましたらまたここで報告します。

コメント一覧

利助 2007年10月01日(月)23時18分 編集・削除

これいいですね。保管が難しそうですが・・・

何か今回はご期待に副えなかったような気もしますが、とりあえずアオヒメタデだけでも良かったかな?
「毎日新聞を取り替える」そうなると朝日か読売?

・・とネットとリアルが同じな利助でした(汗

藻草 2007年10月03日(水)00時52分 編集・削除

どうもですー。
今回はアオヒメタデが一番の目的でしたし、渡良瀬の広さも実感できたので、良かったです。
もしまた機会がありましたら腰を据えて挑戦したいですね。

新聞は・・以前チンピラのような(というか、まんまチンピラなんですが)
新聞勧誘員の態度にブチ切れて以来いいイメージが持てません。(--;)

藻草 2007年10月03日(水)01時09分 編集・削除

採集した植物を標本にしておくのは
特徴の確認をしたくなった時に現物がないとどうしようもないので、しておいたほうがいいですね。
特に種同定する必要のある方はしておかないとダメでしょう。
面倒なんですが、それだけの価値はありそうです。

利助 2007年10月03日(水)22時35分 編集・削除

そうですね、1日や2日でどうにかなる場所でもなし、腰を据えないと全貌が見えませんね。
標本の方、作り方はぜひ記事にして下さい。

ところでタデの「種皮」ですが、タデは痩果で種皮は黒く硬い部分ですね。仰っている部位は「花被」かと。
言われてみれば種子が散布される際に見られるのは種子だけ落ちる場合と花被を付けて落ちる場合がありますね。一種の「保険」でしょうか。

藻草 2007年10月05日(金)00時29分 編集・削除

よく考えてみれば種皮のはずないですね。^^;
標本はいい感じに乾燥してきました。
いつまで新聞紙を取り替えればいいのかよく分かりませんが、もういいのかな~?

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